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小原一真写真展「silent histories / 沈黙ノ歴史」広島 ギャラリー交差611にて4月21日より

«トークイベント3月19日「戦争を伝える。歴史を引き受ける。」

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1944年から激化した米軍による無差別爆撃は日本の400以上の都市に致命的な損害を与えた。そ の空襲で傷を負った子どもたちの未だ逃れられない苦悩の歴史、今も癒えることの無い痛みを犠 牲者のポートレート、米軍資料、インスタレーションを用いて表現する。長い月日を経て、ます ます見えなくなる戦争の痛み。劣化する痛みを想像する力、共感する力。戦争を経験したことの ない世代が戦争のいたみに近づく為の新たなアプローチ。







太平洋戦争における米軍の無差別爆撃は日本の本土に残る33万の人々を殺し、43万人を負傷させた。970 万人にのぼる人々と223万の家屋が被災し、日本の400以上の都市が致命的な損害を受けた。その途方もな い被害の中で、当時6歳だったある女の子は左足を奪われた。生まれて2時間しか経過していない赤ちゃん の左足を焼夷弾の炎が襲った。ある男の子は全身に火傷を負い、また、ある女の子は一瞬にして家族6人を 失い孤児となった。戦後、日本は焼け野原から世界有数の経済大国に発展した。その驚くべき成長は「東洋 の奇跡」とまで言われた。しかし、そんな輝かしい経済成長の陰で、子どもたちは傷痕を見られないように、 そのハンデによって人に迷惑をかけないように一生懸命その痛みを隠しながら、ひっそりと生きてきた。長 きにわたり、痛みの声さえあげることを許されなかった彼、彼女たちの沈黙の歴史を伝える。 なお、関連イベントのアーティストトークでは、小原がこれまで取り組んできた福島/チェルノブイリ原発 事故、ビキニ水爆実験等のプロジェクトにも言及し、核/戦争によって隠される被害者たちとその構造につ いて考える。


○期 間  2017年4月21日(金)~5月3日(水) 時間

○入場料 500円


○ 関連イベント 

1. 4月22日(土) 19:00~ オープニングレセプション/トーク「アートが拡張するフォトジャーナリズムの可能性」 

2. 4月28日(土)15:00~ アーティストトーク「歴史ヲ引キ受ケル」

*参加費 1000円。両イベントともに、写真展を見る方は別途入場料500円が必要になります。


3.ポートフォリオレビューの開催 

在廊期間である21日、22日、28日に合わせ、ポートフォリオレビューを実施致します。グローバルな言語である写真は、言葉や文化の壁を超え、様々な人、場所に対し表現をすることが可能な素晴らしい媒体です。しかし、その一方で、自分の作品を如何に説得力のある言語で説明出来るかということは、特に海外を視野に入れて撮影をしている写真家には必須の用件となります。ポートフォリオづくりは、その点で非常に大事なものとなりますが、残念ながら日本国内においては、それを経験する機会は多くありません。今回は、小原の在廊中にポートフォリオレビューを実施し、プロジェクトに関する課題等を一緒に見つめていきます。 


○日程 4月21日、22日、29日。時間は要相談。 

○料金 ワンセッション40分 3000円 ギャラリー内に併設されたカフェで行います。 

参加希望者は、ポートフォリオを持参のこと。デジタルデータ、プリントいずれも可。枚数は問いませんが、プロジェクトにとって最適な形の枚数が望ましいです。



○問い合わせ ギャラリー交差611 広島市中区橋本町6-11 縄手ビル2F Tel 082-222-2504


【略 歴】小原一真(おばら・かずま)1985年 岩手県生まれ。ロンドン芸術大学院フォトジャーナリズム学科卒業。社 会から見えざる人々に焦点を当て、多様なアプローチによって表現する。欧米のメディアを中心に発表し、大空襲被害 者を追った写真集「silent histories」は米TIME紙、英テレグラフ紙をはじめ様々な媒体でBest Photobook2014に選 ばれる。2015年からチェルノブイリをテーマに取り組み、「Exposure」は世界報道写真賞「人々の部」で一位を受賞。 主な写真集に福島第一原発作業員のポートレートをおさめた「Reset(スイス/ラースミュラー)」、「silent histories(メ キシコ/RM)」、2017年にはチェルノブイリの仕事をまとめた「31(スペイン/RM)」を発表予定。 http://kazumaobara.com/



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